SSブログ
思い出話 ブログトップ

若気の至りのはなし [思い出話]

あ~、忙しい忙しい~!

 

↑言ってみたかっただけ。

 

そういったわけで(言ってみたかっただけなわけで)、

わたしは相変わらず暇ですが、皆さんはいかがお過ごしですか?

わたしは相変わらず暇です。

 

相変わらず暇ということは、今日も暇。

なので、用もないのに街にでかけました。

とりあえず、腹ごしらえをしようとイタリアンのお店に入ったのですが、

「いらっしゃいませ」、とでてきたヒトを見て、「ん?」となりました。

「お一人様ですか」、と首をかしげて尋ねる、ホストっぽいオジさん。

席に案内してくれる、後姿を見ながら思いました。

この不自然に大きな手の振り、踊るような動き、

…知っている。

 

わたしはこのヒトを知っている。

 

ず~っと考えていました。

じ~っと見ながら。

 

誰だっけ、誰だっけ、このヒト誰だっけ。

 

確かに知ってるんです。

しかも、わたしが知っているのは「昔のこのヒト」です。

誰だか思い出せないんですけども、

 

老けたな~、と思いました。

 

脳をふりしぼって、記憶をたどります。

注文したカルボナーラがやってきたので、

ちょっと休憩して(←考えるのを)、ひとくち食べました。

 

わっ、わがっだ!!

 

わかりました。

このヒトが誰なのか。

カルボナーラのおかげです。

 

カルボナーラは懐かしい味がしました。

 

このヒトはわたしが学生時代にバイトしてたイタリアンレストランの店長です。

 

声はかけずに帰りました。

こそこそと。

 

なぜ、こそこそ帰ったかと申しますと、

店長を見て、思い出したからです。 

 

バイトを連続無断欠勤した挙句、トンズラしたことを。

 

若気の至りでございます。(←今もたいして変わらないけど)

 

(おしまい)


nice!(25) 
共通テーマ:お笑い

かわいくないはなし [思い出話]

以前、住んでたボロアパートで蛾が大量発生したはなしを書きましたが、

もひとつ事件を思い出したので書きます。

蛾のはなしと同一カテゴリのはなしなので、

その手のはなしが苦手なヒトは

 

読まないほうがいいですよ♪

 

そういったわけで、「続きを読む」機能を初めて使ってみます。

 

続きを読む


nice!(28) 
共通テーマ:お笑い

虫が苦手な人は読んじゃだめ [思い出話]

思い出話とあるあるネタしかないのか、お前は!

という声が聞こえてきそうな、おでのブログですが、

 

その通りです。

 

そういったわけで(思い出話とあるあるネタしかないわけで)、

今回も思い出話をはりきってアップしようと思います。


ボロアパートに住んでいたことがあります。 

築年数はたぶん30年くらいだったと思います。

1階、東向きの部屋に住んでました。

湿気の多いじめじめした部屋で、

部屋の中でよく、ナメクジを見ました。

 

まぁ、ナメクジなんてどうでもいいです。

ちいさいことです。

 

ある夏の出来事についてお話します。

学生の長い夏休み、おでは田舎に帰省。

2ヶ月弱、アパートを留守にし、東京に戻ってきました。

ただいま~、とアパートのドアをあけて、不思議な気配を感じました。

不思議な気配というのは、つまり、

生き物がいっぱいいる気配。

 

なんだろう、と天井を見上げ、おや?と思いました。

天井、黒だったっけ?

 

いいえ、黒ではありません。

天井は白です。

黒いのは、

天井にびっしり蛾がいるからです。

 

おでは荷物を持ったまま、また外にでました。

田舎に帰りたい。

と思いましたが、さっき東京に戻ってきたばっかりです。

途方にくれて商店街を歩きながら、とりあえず

バルサン、買いました。

 

もう一度、部屋に戻ってバルサンたいて、

近所のシャノアールで時間をつぶし、

部屋に戻ると、

今度は床が真っ黒。

 

掃除機で床の蛾を全部吸い込んでしまおう、と思ったのですが、

掃除機は押入れの中です。

押入れまで行くには、この真っ黒い床の上を歩かねばいけません。

このか弱いおでのどこにそんな勇気があったのか、

それともこれが火事場のクソ力ってやつなのか、

おでは靴のまま、

ぶちぶちと蛾を踏みしめながら

押入れまで行き、掃除機をだし、

ずずずずと蛾を全部吸い込みました。

 

部屋は見事元通り、おではその部屋でその後5年間暮らしました。

とさ。

 

↑とさ。じゃないでしょ~、なんで蛾がそんなにいっぱいいたのよ~?

という疑問にもちゃんとお答えいたします。

キッチンの流しの下の床が腐って穴が開き、

下水道がむき出しになっていたんですな。

で、下水道の中から蛾がわわわわ~っと部屋に入ってきて、

部屋が下水道の中と同じ状態になったと、そういうわけです。

 

今でも、下水道のマンホールの蓋を見ると思います。

このなかには蛾がびっしりいるんだな、

って。


nice!(23) 
共通テーマ:お笑い

スターになったはなし [思い出話]

前回記事で夫の恐ろしい体験をお話しましたので、

今日は私のふしぎ体験をお話します。

 

場所はエジプトです。

エジプト旅行はガイドつきツアーで行くのが一般的ですが、

団体行動が苦手なわたし達は個人旅行をすることにしました。

移動も好きではないのでピラミッドの近くのホテルをとり、

一週間そこに滞在。カイロ近郊の遺跡を見てまわろう、と計画しました。

 

ホテルから大ピラミッドまでは徒歩でいける距離です。

ピラミッドまで散歩したら楽しいね、と期待に胸を膨らませ、

エジプトに到着しました。

 

ホテルは本当にピラミッドのすぐ近くにありました。

部屋の窓からピラミッドが見えます。

 

な~んて贅沢♡、超ロマンチックだな、旦那様♪

 

ピラミッド好きの夫は感動のあまり、目が潤んでいます。

到着したばかりで疲れていましたが、

「ピラミッドまで散歩しよう」と早速でかけました。

 

ピラミッドまでは徒歩10分の距離です。

しかし、少し歩いて大通りに出たところで、

物売り達がわたし達の姿を発見し、

 

「ひゃっほ~!カモ発見~~!!!」

 

わっさ~と集まってきました。

みるみるうちにわたし達の周りにはすごい人だかりが。

 

ピラミッドはすぐそこなのに・・・全く進めません。

残念ですが、ピラミッドへの散歩は無理だと断念しました。

 

やむを得ずホテルに戻り、タクシーをチャーターします。

おおお、金持ちじゃ~ん!

と思われるかもしれませんが、これが一番安かったんです。

運転手のかたがガイドもしてくれるとのことで、

結局、滞在中ずっとタクシーをチャーターすることになりました。

 

運転手さんは明るくてかわいらしい、

エディ・マーフィー似のエジプト人でした。

博識だし、ギャグも冴えています。

ただ、どういうわけか、

 

私の目を見ません。

 

夫とは普通に話すくせに、私が話しかけると、

 

真っ赤になります。

 

か、かわいい・・・・。

 

イスラム教では男性と女性の接触を厳しく禁止しているので、

「女性と仲良くおしゃべり」というのは

結婚前にはあまり経験できないことなのだそうです。

 

日本では今や決してお目にかかれない純情な青年に出会えた、

それだけでもう十分エジプトに来た価値はあったというものです。

 しかもエディ君のおかげで移動の心配はなくなりました。

 

さあ!楽しいエジプト旅行、しきりなおしてレッツゴーです!

 

エジプトに来たからには、まずは、

「エジプト考古学博物館」

に行かねば!ということでエディ君の運転でエジプト考古学博物館へ。

 

そして、博物館前の渋滞のため、のろのろ運転の車内にいたとき、

事件は起こりました。

 

修学旅行(?)の小学生とみられる現地の集団が、車内のわたし達を発見。

なにやらざわざわしています。

好奇心に満ちた目で我々の車にわらわらと近づいてきます。

あっという間に車は大勢の子供に取り囲まれました。

 

エディ君が言います。

 

「子供達に手を振ってあげてください。」

 

わたし達はなんだかよくわからないまま、手を振りました。

 

大歓声です。

 

子供達は満面の笑みでわたし達に手を振り返し、

エディ君がクラクションを鳴らして子供達をけちらし、車を発車させるまで、

わたし達が手を振るたび、きゃ~きゃ~と大喜びしていました。

走り出した車の中から後ろを振り返ると、

 

子供達は車が見えなくなるまで、

大きく手を振り続けていました。

 

じ~ん、わけわからないけど、じ~ん。

 

エディ君が教えてくれました、

「あの子達は田舎の小学生で、

日本人を初めて見たのでうれしかったのです。」

・・・なるほど。

 

エジプト考古学博物館でツタンカーメンの棺などを見ているとき、

またもや事件は起こりました。

きちんとした身なりのおじいさんがわたし達に近寄ってきて、

「写真をとってください。」

というのです。シャッターを押してくれという意味だと思い、

夫が快く了解すると、おじいさんが言います。

「あなたではありません、そちらのマダムです。」

 

マダム?

え?おで??

おでにシャッターを押して欲しいと?

 

いいえ、そうではありません。

おじいさんは「私と一緒に写真を撮らせてください」とお願いに来たのでした。

しかも、私と一緒に写真に入る相手はおじいさんではありませんでした。

おじいさんの連れの若い青年です。

 

丁寧にたのまれ、断る理由はありません。

 

私はその青年と一緒に写真をとりました。

 

パスポート偽造用に悪用されるんじゃないか、

と疑ったりしましたが、あのポケットカメラで撮った全身写真では

パスポートの偽造はできません。

 

「どうもありがとう、大切にします。」と青年にお礼を言われ、

いいことをした気分になりましたが、わけがわかりません。

なんだったんだろう、とぽかんとしていると、

今度はエジプト人と思われるおばさんが

私にカメラをむけていました。

私の写真を撮り、ありがとう、というように手を上げて去っていきました。

ますます、わけがワカリマセン。

もう、ミイラの棺なんてどうでもいいです、頭の中は謎だらけです。

ピラミッドの謎なんてどうでもいいです、写真撮られた謎のほうが大変です。

 

車に戻り、エディ君に写真事件を話すと、

「日本人がめずらしかったのでは?」

と言います。

でも、日本人観光客はほかにもたくさんいました。

 

 

なぜ?どうして??

 

 

ホテルに戻り、テレビをつけると現地の局でやっていたのは、

 

おしん。

 

のっぺりした、こけし顔の私。

ひょっとすると、私はおしんと間違われたのではないかと、

今では一応、そのように解釈しています。

 

パスポート偽造の疑いも捨てがたいけど・・・。(恐)


nice!(41) 
共通テーマ:お笑い

バカンスのはなし [思い出話]

あれはまだ私たち夫婦がドイツに住んでいた頃のことです。

 

一週間とれた夏休み、思いきってギリシャの島で過ごすことしました。

旅行パンフレットの写真に一目ぼれしたのです。

青い海に青い空、丘の上に並ぶ風車・・・・

こんなところで夏休みを過ごしたら、

 

超ステキ♡

 

私たちはウキウキ気分でギリシャの島へと出かけました。

 

旅行会社のチャーター機、チェックインの最中に「おや?」と思いました。

男男、もしくは女女の2人組がやたらと多いのです。

 

飛行機に乗って、「あれ?」と思いました。

男男、もしくは女女の2人組が

 

 

いちゃいちゃしているのです。

 

 

夫が私のひじをつつきます、

「ミッソ、前、前の席。」

前の座席の男性同士が

 

 

ディープなキスをしています。

 

 

「おぉぉぉ、おで、男同士のキスは初めてみただわ!」

 

興奮して夫を振り返ると、夫は窓の外をじっと見たまま顔を動かしません。

そして着陸するまでの間、

私は前の座席のカップルに釘づけ。

夫は前を見ないように、じっと窓の外を見ていました。

 

そして、島に着き。

私たちは気がつきました。

 

 

 

ここは私たちがくるべき場所ではない。

 

 

 

イミグレーションを待つ間、

 

 

 

どうしてみんなディープキスしてんの?

 

 

 

いえいえ、ヨーロッパのバカンス地なんてたいていそんなものです。

でも、

 

 

 

どうして男同士(女同士)なの?

 

 

 

とりあえずホテルにチェックインし、町を散歩しました。

青い空、青い海、かわいい町並み。

空港や機内で見た不思議な光景をすっかり忘れさせる、

ステキな景色。

ウキウキ気分が戻ってきます。

 

「パンフレットでみたまんまだわ~、きれいなところだだ~。

来てよかったな、旦那様♪」

 

とりあえずビールを飲んで一休みしようと、店に入りました。

店員はイケメンです。

なぜかじ~っとこちらを見ています。

 

え?イケメン、おでに気があるのか?

 

いいえ。

違いました。

イケメンの熱い視線は、

 

 

 

夫に注がれていました。

 

 

 

ビールをはこんできたイケメンは、

一応レディーファーストで、私の前にビールを

 

 

 

ガチャンと置きました。

 

 

 

そして、夫の前にビールを優しく置き、

 

夫をじっと見つめ、

 

 

 

ウィンクして去りました。

 

 

 

私たちはビールをがぶがぶと一気に飲み、

すっかりびびっている夫のかわりに私が会計を済ませ、

 

 

 

逃げました。

 

 

 

しかし、せっかくのバカンスです。

こんなことでめげてはもったいない。

 

私たちはビーチに行きました。

白い広い砂浜、真っ青な海。

テンションが上がります。

 

「きれいな海だだ~、きてよかったな、旦那様♪」

 

子供が多いところは避けようと、

静かな場所を探していると、

 

おや?

 

何あれ?

 

立ち止まってじ~っと見て、わかりました。

 

 

 

砂浜に全裸の男性がいっぱい。

 

 

 

びっくりして立ち尽くす私の腕を引きずるようにして、

 

 

夫が逃げました。

 

 

「もう、帰りたい」、と今にも言い出しそうな夫を笑わせようと、

 

「いや~、びっくりしただわ。

おで、あんなにたくさん、ち○ぽ見たの初めてだだわ(笑)。」

 

夫は笑いません。

 

「ピンクだったな(笑)。」

 

笑いません。

 

なぜなら、その時夫は気がついていたのです。

 

この島には、ファミリービーチ(子供いっぱい)とヌーディストビーチと

ゲイビーチしかないことを。

 

浮き輪をつけた子供達と泳ぐか、

裸で泳ぐか、

ゲイの皆さんと泳ぐか。

 

結局私たちは、

 

 

 

 

裸で泳ぎました。

 

 

 

 

一度裸で泳いでしまったら度胸もすわりました。

昼はヌーディストビーチで泳ぎ、夜にはバーに行き、

夫は相変わらず男性達の熱い視線を浴び続けていましたが、

 

 

 

慣れたようです。

 

 

 

なつかしい思い出です。


nice!(47) 
共通テーマ:お笑い

猫と闘った思い出のこと [思い出話]

私のブログに遊びに来てくださる方は

なぜか猫好きの方が多いのです。

友人もなぜか猫好きが多く、旦那様も猫が大好きです。

ですが、実は私、子供の頃は猫が大嫌いでした。(カミングアウト)

私が猫嫌いだった原因は祖母です。

 

私の祖母は園芸が趣味でした。

花が大好きで庭でたくさんの花を育てていました。

ところが、あるときから祖母の丹精こめた花壇に

猫がうんちをしにくるようになったのです。

祖母は怒り狂いました。

祖母はもともと猫が嫌いだったので、その怒りっぷりはすさまじく、

 

「どら猫やろうを退治するだ!」

 

祖母と私の猫退治がはじまりました。

 

まず花壇に有刺鉄線を張りました。

きれいな花を観賞するための花壇でしたが、

有刺鉄線で囲まれ,おどろおどろしい雰囲気をたたえはじめました。

そして祖母はバットを、私は兄のヌンチャクを手に花壇を見張り、

猫がやってくるのを待ちました。

猫がやってきたらバットとヌンチャクを振り回し、追い払おうというのです。

 

しかし、ちょっと目を離した隙に猫はやってきて、

我々が一生懸命張り巡らした有刺鉄線をものともせずに花壇の中に入り、

うんちをしていきました。

 

うんちを発見した祖母は怒りに怒りました。

 

「どら猫やろうの息の根をとめてやるだ!」

 

そして、祖母が用意したのは、

 

爆竹。

 

祖母と私は爆竹とライターを手に猫がやってくるのを待ちました。

 

そしてついに!

猫のうんち現場をとらえたのです。

私達は爆竹に火をつけ、猫に次々に投げつけました。

 

ばばばばばばばば~~~~ん★

 

猫は超びっくりして背中の毛を逆立て、猛スピードで逃げていきました。

ひゃ~ひゃひゃひゃひゃっ♪

祖母と私は手を取り合って勝利の高笑い。

 

その後、猫はこなくなりました。

 

この話には後日談があります。

祖母と私がお向かいの吉田さんのお宅でお茶をおよばれしていた時のこと。

 

にゃ~~~。

 

入ってきたのはあのどら猫。

私達が投げた爆竹のせいで毛の一部がはげています。

吉田さんのひざの上に乗り、こちらを見ています。

ビクビクしている私に祖母がこっそり言いました。

 

「猫、しゃべれなくてよかっただわ。」

 

このときの祖母の悪人ヅラを思い出すたび、

思い出し笑いが止まらないのです。

 

 

           

            旦那様の実家の猫


nice!(52) 
共通テーマ:GBA2005エッセイ

結婚のこと [思い出話]

8月31日から始めたこのブログ。

早いもので開始から2ヶ月以上たち、記事もこれで34記事目。

そろそろ自分のことなど書いてみたくなるのは

自然な流れなのかもしれません。

 

そんなわけで、今日は

 

 

なぜこんなおででも結婚できたのか

 

 

についてお話しようと思います。

 

あれはおでが24歳の夏でした。

金曜日の夜だというのに予定もなく、一人暮らしのアパートで

鼻くそをほじくっていたら、一本の電話がかかってきました。

 

大学時代のサークルの先輩からでした。

近所に住んでいて彼女がいないこの先輩、

同じく彼氏がいなくてヒマなおでとはいい飲み友達でした。

「同じサークルの先輩が転勤で外国に行くことになった、

その送別飲み会をやってるからヒマなら出て来い。」

ということでした。

 

外国に行くことになった先輩とは学生時代あまり接点がありませんでしたが、

おではめちゃめちゃヒマだったので「あいよっ」っと、

二つ返事で喜んで出かけていきました。

 

その晩の飲み会はやたらと盛り上がり、

最後は電話をくれた先輩の家に、皆でなだれ込んで雑魚寝。

 

そしてあまりに楽しい飲み会だったので、

朝になっても昨日の興奮が冷めません。

 

そこで、外国に行くことになった先輩が、

「海に行きたい、日本の海が見たい」

などとかわいそうなことを言い始めたので、

誰も逆らえず、皆で海にドライブすることになりました。

 

2台に別れてドライブです。

おでは外国に行くことになった先輩の車で二人、海へと向かいました。

 

海へ向かう車の中、おで達はしゃべり続けました。

海でもずっと二人でしゃべってました。

おで達はびっくりするくらい気が合いました。

 

さぁ、もうわかりましたか?

 

おでの旦那様はこの外国に行くことになった先輩です。

 

外国行きの日は1ヶ月後。

猛スピードで双方の両親に挨拶をし、入籍をして彼は先に外国へ。

会社を辞めてアパートを引き払い、彼の一ヵ月後におでも外国へ行きました。

 

スーパースピード結婚でしたが、

もう結婚10年目になります。

 

人生なにが起こるかわかんねよ。

これ、ほんと。 


nice!(51) 
共通テーマ:GBA2005エッセイ

カリブの海賊のはなし [思い出話]

旦那様の仕事が一段落し、休暇がとれたので、

お出かけしてきました。

 

        こんなところに

        

           ・・・・おで、写真へたすぎ。

 

ここがどこかわかりますか。

 

私はわかります。

これはディズニーシーです。

 

初めて行ってきました、ディズニーシー。

 

 

すっごい楽しかったです。

 

 

以上、ミッソのディズニーシーリポート終わり。

 

 

今日は私が初めてディズニーランドに行ったときのことを

お話します。

 

大学生になって上京してひとり暮らしを始めたとき、

東京にいる知り合いは一人だけしかいませんでした。

大学卒業後東京で就職してた、従兄のてっちゃんです。

 

てっちゃんは上京したての私に、

何度もご飯を食べさせてくれた、

私の恩人です。

てっちゃんは大のディズニーランドファンで、

会うと必ずディズニーランドの話をしていました。

 

そして、てっちゃんにボーナスがでた時、

いつも話を聞いてるだけじゃかわいそうだからと

私をディズニーランドに連れて行ってくれました。

 

私は初めてのディズニーランドに大興奮。

でもディズニーランドファンのてっちゃんはもっと興奮しています。

「ほら、あれがシンデレラ城だぞ、ミッソ!」

「木の形がミッキーマウスだぞ、ミッソ!」

てっちゃん、そのくらいはおでもわかるだよ、ということでも

ちゃんと説明してくれます。

 

そして、てっちゃんの大好きな「カリブの海賊」に乗ることになりました。

「カリブの海賊」の話はてっちゃんからすでに何度も聞いています。

 

ディテールまでぬかりがなく作りこまれた、芸術的アトラクション

 

だと、てっちゃんはいつもうっとりして言っていました。

 

最後のところは細かいところまで全部見ないともったいないぞ

 

とてっちゃんに教えられていたので、

私も真剣でした。

 

ウォウウォウウォウウォウォゴゲゲゴゲゲゴ~♪

 

ってな歌と共に海賊の町の様子が繰り広げられる、

最後の部分です。

 

 

そこで私は発見したのです。

 

 

「てっちゃん!

天井を見てみ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっごいカビが生えてるだ!!」

 

 

 

 

 

 

・・・・てっちゃんは、何も言いませんでした。

 

 

その後、てっちゃんとディズニーランドには行ってません。

 

 

てっちゃんのことを考えると胸が痛みますが、

私はこの時みた、カビだらけの天井が忘れられません。

 

その後大人になってもディズニーランドでカリブの海賊に乗るたびに

 

天井を見るのを忘れません。

 

たぶん一生。  


nice!(35) 
共通テーマ:お笑い

20歳に戻りたいですか? [思い出話]

うちの母は時々、

「20歳の頃に戻りたい。」

なんてことを申します。

 

多分、母が言うのは、

「20歳の頃に戻って人生をやり直したい」

というような深いことではなく、

「20歳の頃のお肌とからだに戻りたい」

程度のことだと思われます。

 

でも、母が軽い気持ちでこの手の発言をするたびに

私は真剣に思います。

 

 

「20歳の頃には絶対に戻りたくない」

 

 

・・・・母は申します。

 

「20歳の頃はそのままでもきれいだから

化粧なんていらなかった」

 

私にとってはとんでもない話です。

 

「20歳の頃は自意識過剰だから

必ず化粧しないと外に出られなかった」

 

ひょっとすると誰かに会うかもしれないと、(会うわけね~よ)

必ず髪を整え、化粧をして、(大して変わらね~よ)

まあまあOKな服を着て、(どこがOKなんだか本人にしかわからね~よ)

鏡の前でチェックの上、外出していました。

 

それがたとえ近所のコンビニであってもです。

なぜ近所のコンビニでもだめなのか?

 

 

「コンビニのお兄さんが私のことを

好きかもしれないからです!」

 

あぁぁぁぁ、戻りたくない戻りたくない。

 

 

 まだ続きます。

 

・・・・母は申します。

 

「20歳の頃はやろうと思えば何でもできた」

 

とんでもない話です。

 

「20歳の頃にやろうと思うことは

非現実的すぎて、結局何もできなかった」

 

大学3年生の私がなりたいと思った職業

 

スチュワーデス (おまえ、英検4級じゃね~?)

コピーライター (電通に入れるわけなくね~?)

小説家 (小説書いたことなくね~?)

女優 (文学座に履歴書送ったって、まじで~?)

 

(つか、この人、

 バブルがはじけたの気づいてなくね~?)

 

あぁぁぁぁ、戻りたくない戻りたくない。

 

 

スミマセン、もうひとつあります。

 

・・・・母は申します。

 

「20歳の頃はどんな服を着ても似合った。」

 

とんでもない話です。

 

「20歳の頃はどんな服を着ても似合うけど、

 何を着たらいいのかよくわからなかった。」

 

とりあえずアメカジ全盛期です。

 

ジーンズ破る。(破り方の加減がわからないだ。)

素足にローファー。(靴ずれが痛いだけど、がまんするだ)

白いシャツ、ボタン2つ開ける。(村上里佳子さんみて~だだ)

シャツはジーンズにIN、ベルトは必ず。(ベルトと靴の色は合わせるだ)

髪型はソバージュ。(頭がでかいだけど、気にしてはいけないだ)

口紅は赤。(今井美樹さんがCMでつけてたやつと同じ口紅だだ)

眉毛は極太。(自分の眉毛だけでは薄すぎるだだからしっかり書くだ)

 

 

 

タイムマシン、タイムマシン、

早く発明して誰か!

宇宙人!ここ降りて来い!

ユーフォーのせろ、1991年へ行け!

 

あぁぁぁ、20歳の頃の自分の頭をパッカーンと殴り、

目を覚まさせたい!

「この馬鹿もんが!!」と怒鳴りつけたい!あぁぁぁぁ。

 

ん?あれあれ?

来ましたよ、タイムマシーン。

44歳の私が降りてきて、

いきなり頭をパッカーンと殴られた・・・・。

 

なんつって、おあとがよろしいようで。(よくねぇだ!)

 


nice!(23) 
共通テーマ:GBA2005エッセイ

ぽち袋、使えますか? [思い出話]

ぽち袋に初めて出会ったのは新入社員の頃でした。

 

社長の親戚の方が亡くなって、

人事課所属の私は課のみなさんと一緒にお葬式のお手伝いに行きました。

すると翌日、社長がどうもありがとうといって、

手伝いに行った人全員にぽち袋をくれました。

 

私は、

 

大人になってお年玉をもらえるとは思っていなかったので

 

とても驚きました。

 

(正月じゃないのにな・・・と中を開けたら

 壱万円も入っていてそれにもとっても驚きました。

 でもとってもうれしかったです。【蛇足】)

 

ぽち袋との初めての遭遇はこれで終わりだったので、

私はしばらく

 

正月でもないのに社長にお年玉をもらった思い出

 

を抱えて生きていました。

 

 

2度目の遭遇は結婚して会社を辞め、

専業主婦をしていた、25,6歳の頃のことです。

 

知り合いになった奥様とお茶をご一緒した帰り、

奥様が小銭を持っていなかったので、電車賃を立て替えて差し上げました。

次にお会いしたときに

奥様が「この間はどうもありがとう」と差し出したのが、

 

 

お年玉袋(ただしくはぽち袋)!

 

 

私は激しくお断りしました。

奥様は私の母親くらいのお歳ですが、

お年玉をいただく理由はなかったからです。

しかも、正月ではありません。

 

結構です結構ですと断る私に、

奥様も簡単には引き下がりません。

そういうわけにはいきませんそういうわけにはいきませんと

私の手にお年玉袋をねじ込みます。

こういうとき、年配の女性は強いものです。

私は受け取るのも礼儀と思い、

恐縮しつつも受け取りました。

 

家に帰ってお年玉袋を開けると、中から出てきたのは小銭です。

私はしばらく小銭を前にして考え込んでいましたが、

 

 

ガッテン!

 

 

借りた小銭を返すときに、むき出しでは失礼だからと

ティッシュで包んで返してくれる人がたまにいました。

 

 

奥様はティッシュのかわりに

お年玉袋にいれて返してくれたんだ!

(惜しい!ぽち袋完全理解までもう少し!!)

 

 

しかし、完全理解の日は後日あっさりとやってきました。

この奥様との一件を友人に話したところ、

やさしい友人が

「それはお年玉袋ではありませんよ。

ぽち袋といって心づけを渡すときや、

親しい仲で借りたお金を返す時に使うのですよ。」

と教えてくれました。

 

「へ~、なるほどそりゃ粋だねぇ」

と友人の話しを聞いてぽち袋への憧れが強くなった私。

でも、いつかかっこよくぽち袋を使ってやるぞと、

思っているはのですが、これがなかなか難しい。

仕事をはじめて、奥様のような年上の上品なご婦人と親しくなる機会は

めっきり減ってしまいましたし、

私の周りでは友人に借りたお金を返す時、むき出しで返すのが普通です。

宿屋で心づけを渡すには自分はちょっと若すぎる気がします。

 

でもいつかさりげなくかっこよくぽち袋を使ってみたいと、

こんなステキなぽち袋を買って日々チャンスを伺っています。

               

                 神楽坂「鳥茶屋」にて購入

 


 ぽち袋、せっかくなので追加UP!!

            

              ・・・・写真がへたで、すみません。

 


nice!(22) 
共通テーマ:GBA2005エッセイ
思い出話 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。