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猫と闘った思い出のこと [思い出話]

私のブログに遊びに来てくださる方は

なぜか猫好きの方が多いのです。

友人もなぜか猫好きが多く、旦那様も猫が大好きです。

ですが、実は私、子供の頃は猫が大嫌いでした。(カミングアウト)

私が猫嫌いだった原因は祖母です。

 

私の祖母は園芸が趣味でした。

花が大好きで庭でたくさんの花を育てていました。

ところが、あるときから祖母の丹精こめた花壇に

猫がうんちをしにくるようになったのです。

祖母は怒り狂いました。

祖母はもともと猫が嫌いだったので、その怒りっぷりはすさまじく、

 

「どら猫やろうを退治するだ!」

 

祖母と私の猫退治がはじまりました。

 

まず花壇に有刺鉄線を張りました。

きれいな花を観賞するための花壇でしたが、

有刺鉄線で囲まれ,おどろおどろしい雰囲気をたたえはじめました。

そして祖母はバットを、私は兄のヌンチャクを手に花壇を見張り、

猫がやってくるのを待ちました。

猫がやってきたらバットとヌンチャクを振り回し、追い払おうというのです。

 

しかし、ちょっと目を離した隙に猫はやってきて、

我々が一生懸命張り巡らした有刺鉄線をものともせずに花壇の中に入り、

うんちをしていきました。

 

うんちを発見した祖母は怒りに怒りました。

 

「どら猫やろうの息の根をとめてやるだ!」

 

そして、祖母が用意したのは、

 

爆竹。

 

祖母と私は爆竹とライターを手に猫がやってくるのを待ちました。

 

そしてついに!

猫のうんち現場をとらえたのです。

私達は爆竹に火をつけ、猫に次々に投げつけました。

 

ばばばばばばばば~~~~ん★

 

猫は超びっくりして背中の毛を逆立て、猛スピードで逃げていきました。

ひゃ~ひゃひゃひゃひゃっ♪

祖母と私は手を取り合って勝利の高笑い。

 

その後、猫はこなくなりました。

 

この話には後日談があります。

祖母と私がお向かいの吉田さんのお宅でお茶をおよばれしていた時のこと。

 

にゃ~~~。

 

入ってきたのはあのどら猫。

私達が投げた爆竹のせいで毛の一部がはげています。

吉田さんのひざの上に乗り、こちらを見ています。

ビクビクしている私に祖母がこっそり言いました。

 

「猫、しゃべれなくてよかっただわ。」

 

このときの祖母の悪人ヅラを思い出すたび、

思い出し笑いが止まらないのです。

 

 

           

            旦那様の実家の猫


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