いなかのはなし [家族]
先日、田舎の叔母からメールが来ました。
「オラほでパソコンをいれただけど、使い方わかんねえ。」
標準語訳:我が家にパソコンを繋ぎましたが、使い方がわかりません。
私は携帯を手にしばらく考えました。
これは質問なのか、冗談なのかと。
質問だったとしても回答しようがないので、
たぶん冗談だろうと返事を打ちました。
「えええっ!パソコンは都会でしか使えないだよ!
おばちゃんちじゃ無理だで!!」
標準語訳:パソコンは都会でしか使えませんので、叔母さんのお宅では無理です。
しばらくして返事が来ました。
「田舎もんだと思って、バカにすんない!」
標準語訳:田舎者だと思って、バカにしないでください。
私の故郷の人の冗談はわかりにくい。
叔母の「バカにすんない」はたぶん、ツッコミなのです。
だけど、ホントに怒ってるのかただのツッコミなのか、判別不可能。
私は慣れているのでツッコミだろうとわかりますけど、
知らない人が聞いたらケンカしてるのかと思うでしょう。
田舎の飲み屋ではあちこちでケンカしています。
いえ、正しくはケンカではなく冗談をいいあっている(つもり)なのです。
「バカかおめえは!」
「うるせえ、おめえみてなバカにバカにされる筋合いはねえ!」
↑冗談です。
わかりにくいです。
私の田舎に行くみなさんに注意があります。
「オラは田舎もんだで。」
標準語訳:わたしは田舎者だから。
田舎の人はこういうことを時々言います。
わかりにくいですけど、これは「自慢」です。
お返事の模範解答がありますので、忘れないように。
「そんなことないですよ、結構都会じゃないですか。」←これは間違い。
「いや~、ここは空気がいいですよ。うらやましいですよ。」←これが正解。
田舎をほめて『田舎者であることを肯定』してあげてください。
きっと優しくしてくれます。
うまくいけばオラほ自慢の野沢菜をお土産にくれるかもしれません。
(おしまい)