殺し文句バトン [黒ミッソ]
やあやあ皆さん、こんにちは。
お寒い毎日、お元気でおすごしですか?
本日は、ごにょごにょさんより受け取った「殺し文句バトン」です。
では早速、走らせていただきます!
Q1 あなたが殺し文句と思うセリフは?
またそのシチュエーションは?
落語「紺屋高尾」の久蔵のセリフだだ。
染物職人の久蔵が吉原の花魁道中を見物して
最高級の花魁高尾にひとめぼれするだよ。
恋わずらいで寝込んでしまった、久蔵に親方がいうだ。
「お前に手の届く相手じゃないが、これから3年死んだ気で働けば、
高尾を見に行くくらいの金はできる。」
久蔵は3年、がむしゃらに働いて金を貯め、ついに高尾に会いに行くだよ。
でも染物職人の身分で会える高尾ではないので、
大家の若旦那と偽って、高尾と対面するだ。
久蔵はなんとか若旦那に見えるよう芝居をするだけど、
思い続けた高尾を前に、久蔵はついには全てを告白してしまうだ。
実は私はただの染物職人で、あなたに会うために3年働いて金を貯めた。
次にあなたに会うために、また3年働く。
でも3年の間にあなたのような人は
どこかの金持ちに身請けされてしまうかもしれない。
それでも私はあなたに会うために働くから、
一つだけ約束して欲しい。
「江戸のどこかで私と会ったら一言、
『久さん、元気?』と声をかけてください。
声をかけるのを覚えていてください。
いや、声をかけてと言った客がいたことを
どうか覚えていてください。」
おでが殺し文句だと思うのはこの↑久蔵のセリフだだ。
Q2 その後、久蔵と高尾はどうなったのですか?
高尾は久蔵の告白に感動するだ。
「あちきは来年、年季が明けるんざます。
そしたらぬし、あちきを女房にしてくれますか?」
と年季が明けたら久蔵のもとに行く約束をするだ。
久蔵は「高尾が来る、高尾が来ると」、約束の日まで一生懸命働くだけど、
周りの職人や親方はこのことを信じていなかっただ。
だけど、約束の日、
高尾は本当に町家の女房姿になってやってくるだ。
感動のあまり腰を抜かした、久蔵の肩にそっと手をのせ、
高尾が言うだよ、
「久さま、元気?」
Q3 いいお噺ですね。
はい。おでは何度聞いても泣いてしまうだよ。
Q4 次にバトンを渡す人は?
立川流家元、立川談志さんにお願いします。
黒ミッソ「おいおいおい!
ちょっと待て!あほミッソ!
『殺し文句バトン』だぁ?
んなもん聞いたことねえっつ~の!!」
ヤ、ヤバイ・・・・黒ミッソが登場してしまっただ・・・。
黒ミッソ「バトンをくれたごにょごにょさん?
そんなやつ、聞いたこともね~わ!
ごにょごにょさんの下にアンダーラインなんか引いて
一見リンクかと思わせて、
じつはただのアンダーラインって
ど~ゆ~詐欺師だ、おめ~は!」
ううううう~、邪魔者、黒ミッソめ~、
おでは逃げるだよ~~!
サバラ!(ぴゅ~ん)
黒ミッソ「まちやがれ~、アホミッソ!
嘘つきにはお仕置きだ~!」
おわり。